今川大雙紙(読み)いまがわおおぞうし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「今川大雙紙」の意味・わかりやすい解説

今川大雙紙
いまがわおおぞうし

室町前期の武家故実書。武家の作法、心得について書いてある。大双紙、了俊(りょうしゅん)大草子などともいう。著者は、南北朝の武将で九州探題となり、九州の地に足利(あしかが)の幕府権力を確立した今川貞世(さだよ)(剃髪(ていはつ)後了俊)で、和歌連歌に秀で、故実に通じた人物。この書は弓法、鷹狩(たかがり)、太刀(たち)、躾(しつけ)、陣具、衣類、馬、酒、鞠(まり)、食物、歌道の11項目について、それぞれの式体、作法を詳述したもので、後世まで故実書の標準として尊重された。この時期の武士の教養、生活意識などを知るうえで重要な史料である。『群書類従』武家部所収。

[小野信二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...

八十八夜の用語解説を読む