日本歴史地名大系 「今市報徳役所跡」の解説 今市報徳役所跡いまいちほうとくやくしよあと 栃木県:今市市今市村今市報徳役所跡[現在地名]今市市今市今市御蔵の南にあった。嘉永六年(一八五三)から開始された二宮尊徳の日光神領復興仕法の遂行のために設けられた執務所。東郷(ひがしごう)陣屋(現真岡市)から尊徳は同年六月三〇日に日光入りし、いったん仮役所を山内の金蔵坊に置きさらに桜秀坊に移すが、病気のため一〇月には東郷に帰った。翌安政元年(一八五四)五月尊徳に代わって子の弥太郎が、門人で尊徳の娘文子の夫富田高慶らとともに日光領入りし、活動の本拠を今市如来寺境内の斎藤三郎右衛門隠居所とした。弥太郎は同年一一月から日光奉行三好長済の助力も得て、役所設置を同月二六日許可された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by