20世紀日本人名事典 「今泉俊光」の解説
今泉 俊光
イマイズミ トシミツ
昭和・平成期の刀匠
- 生年
- 明治31(1898)年4月21日
- 没年
- 平成7(1995)年8月28日
- 出生地
- 佐賀県
- 本名
- 今泉 済
- 学歴〔年〕
- 福岡県立工業学校(旧制)卒
- 主な受賞名〔年〕
- 吉川英治賞〔昭和43年〕,新作名刀展優秀賞,新作名刀展長官賞,新作名刀展正宗賞,新作名刀展名誉教授会長賞
- 経歴
- 大正13年岡山県の紡績会社に技師として勤務。昭和7年独自鍛刀研究に入り、9年備前国長船住祐包の門人である護国師に“備前伝鍛刀技術”の口伝を受ける。以後会社を辞め、備前伝と呼ばれる長船鍛治の伝える作刀技法に本格的に取り組む。戦時中には陸軍受命刀匠として軍刀を製作。19年招かれて備前・長船の地に赴き、備前刀の復興に力を尽くす。34年岡山県重要無形文化財保持者に。45年新作名刀展に出品、のち無鑑査となる。没後、岡山県・長船町の民俗資料館に工房が再現され、刀剣制作の道具類が展示される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報