今津留村(読み)いまづるむら

日本歴史地名大系 「今津留村」の解説

今津留村
いまづるむら

[現在地名]大分市今津留一―三丁目・西浜にしはま大津町おおつまち一―三丁目・南津留みなみづる西新地にししんち一―二丁目・青葉町あおばまち舞鶴町まいづるまち一―三丁目・城崎町しろさきまち一―三丁目・中島東なかしまひがし一―三丁目・中島中央なかしまちゆうおう一―三丁目・中島西なかしまにし一―三丁目・西にし

府内城下東方に位置する。城下端の塩九升しよくじよう町から東進する伊予街道津留つる渡で大分川を渡って当村に至る。フロイス「日本史」によると、天正一三年(一五八五)津留で五〇人が受洗したという。戦国時代府中絵図(大分市史)では北流する大分川が西に流れを変える辺り、分流に囲まれた州の中に「今津」、北西に「沖之明神」と記される。文禄三年(一五九四)八月二五日の豊臣秀吉朱印状(中川家文書)に「今村四百六拾弐石五升」とみえ、船着場であることを理由に岡城(現竹田市)城主中川秀成が代官に任じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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