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介入通貨 かいにゅうつうかintervention currency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

介入通貨
かいにゅうつうか
intervention currency

各国の通貨当局が外国為替市場に介入する際使用する通貨のこと。ブレトンウッズ協定では,加盟国は自国通貨の為替相場を平価の上下1% (1971年 12月のスミソニアン合意後,理事会決議で 2.25%に拡大) に維持する義務があり,通貨当局は自国通貨の為替相場が下落した場合は買支え (介入通貨で買う) ,上昇した場合は売る (介入通貨を取得する) などの介入操作を為替市場で行い,相場形成に影響を与えた。介入通貨としては主として米ドルが使用されてきたが,反面アメリカは介入を行わないかわりに変動幅が他の通貨の半分しかないなどの非対称性があった。このため,シンメトリカルに米ドル以外の通貨をも介入通貨とする複数通貨介入制度やSDR介入制度が検討されている。前者は,ヨーロッパ連合 EUの通貨間で実際に行われている方法を少くともいくつかの主要通貨間に拡大しようとするものであり,この制度に参加している国の通貨はいずれの通貨に対しても一定マージン以上乖離 (かいり) しないように介入の対象とするという仕組みである。これに対して後者は,加盟国通貨当局間で平価の上下一定割合のマージンで自国通貨を無制限に売買することを約束し合うことによって,マージン義務を維持しようという制度である。

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世界大百科事典内の介入通貨の言及

【ドル】より

…1995年末現在,国際通貨として世界的に用いられているものには米ドル,ユーロダラー,金,SDR(IMF特別引出権),ドイツ・マルク,円,フランス・フラン,イギリス・ポンド等があるが,ドルはこのなかで6~7割を占め,支配的地位を占める通貨である。ドルの国際通貨としての具体的役割は価値尺度のほか,決済通貨,介入通貨,準備通貨等である。決済通貨とは商品,サービス,および資本の国際取引において支払手段として現実に売買を媒介する通貨である。…

※「介入通貨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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