介錯(読み)カイシャク

デジタル大辞泉 「介錯」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゃく【介錯】

[名](スル)
切腹する人のそばに付き添っていて、その人が刀を腹に突き刺すと同時に、その首を斬って死を助けてやること。また、その人。
付き添って世話をすること。また、その人。後見。介添え
「この女房―して、やや久しうみ、髪洗ひなどしてあがり給ひぬ」〈平家・一〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「介錯」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゃく【介錯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 付き添って世話すること。介抱すること。手助けすること。また、その人。付き添い。かいぞえ。
    1. [初出の実例]「信濃守遠光鍾愛息女郎初参営中、可若公御介惜之由、被定仰云々」(出典吾妻鏡‐文治四年(1188)七月四日)
  3. 切腹の時、そばに付き添っていて首を切り落とすこと。また、その役の人。
    1. [初出の実例]「直時も主の介錯してつづいて腹を切にけり」(出典:鎌倉大草紙(16C中か))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「介錯」の意味・わかりやすい解説

介錯
かいしゃく

世話をする、介抱すること。またその人をさす。とくに切腹(せっぷく)する人のそばにつき、首を切ること。またその人。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「介錯」の意味・わかりやすい解説

介錯
かいしゃく

切腹をする人の後方にいて,首を切ること。またはそのあと始末をする人。江戸時代のならわし。

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