仏の山峠
ほとけのやまとうげ
標高四三〇メートル余の仏頂山の北側にあり、標高約一九三メートル。主要地方道宇都宮―笠間線が通る峠で、かつては下野国と常陸国との境にあたり、下野側に下った所が小貫村、常陸側に下った所が片庭村(現茨城県笠間市)。朝日堂・夕日堂の伝説の磯四郎左衛門がこの峠で茶店を開いていたという。下野側からは木材・薪・炭が、常陸側からは魚・魚粉が運ばれたという。明治一六年(一八八三)に第一回の開削工事が行われ、以後大正初期、昭和二五―二六年(一九五〇―五一)、同四三年と数次にわたって工事が行われ、現在の直線道路となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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