仏頂(読み)ブッチョウ

デジタル大辞泉 「仏頂」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐ちょう〔‐チヤウ〕【仏頂】

[名]仏の頭の頂。肉髻にくけいをさす。
[名・形動]無愛想なこと。また、そのさま。
「誰が来てもああいう―な顔をしているのだから」〈紅葉・二人女房〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仏頂」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐ちょう‥チャウ【仏頂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏の頭頂。仏の肉髻(にっけい)をさす。
    1. [初出の実例]「能倫行者持浴仏来云、〈略〉云々。一衆皆以次浴其仏頂」(出典蔭凉軒日録‐文明一七年(1485)四月八日)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕
  3. ぶっちょうそん(仏頂尊)」の略。
  4. ( 形動 ) 無愛想なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「誰が来てもああいふ仏頂(ブッチャウ)な顔をして」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)

ぶっちょうブッチャウ【仏頂】

  1. 江戸前期の僧。鹿島根本寺二一世住職。深川臨川寺の開山。俗姓平山氏、また藤崎氏とも。別号河南・懶華など。しばしば江戸に出府し、その間に芭蕉と接した。「鹿島紀行」の旅では、芭蕉を根本寺に迎えている。寛永二〇~正徳五年(一六四三‐一七一五

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世界大百科事典(旧版)内の仏頂の言及

【一字金輪】より

…一字金輪仏頂のことで,一字金輪王,一字頂輪王,金輪仏頂王などともいう。仏頂部の中で最もすぐれた仏頂(如来)を意味する。…

※「仏頂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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