出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また,下座音楽の演出プランを立てることを〈附け〉といい,これを担当するのはベテランの囃子方で,これを〈附師〉という。附師は,演出プランを記帳した〈附帳〉を作成して芝居の稽古に臨む。また,黒御簾で演奏する際の指揮者に相当する立三味線を〈舞台師〉という。…
…能,狂言では歌舞伎の大道具に該当する職掌はなく,能舞台に置く塚,建物,舟や車など象徴的な据え道具は〈作り物〉,手に持つ中啓,刀,釣りざお,持ち枝などを〈小道具〉または〈手道具〉とよんでいる。歌舞伎の小道具は,〈附帳(つけちよう)〉(演目ごとに各幕,各場別に用いる出道具の品目と,各登場人物の役名,配役名別に持物,冠り物,差し物,履物などを分類して記載した基本台帳)に記され,舞台稽古に間に合わせて劇場へ搬入される。 舞台,スタジオにおける出道具は,大道具とともに場面の時代,季節,環境,登場人物の生活状況や身分などを視覚的につくりあげる役割をもつ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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