仙福寺(読み)せんぷくじ

日本歴史地名大系 「仙福寺」の解説

仙福寺
せんぷくじ

[現在地名]福井市足羽一丁目

近世の福井城下中立屋なかたちや町の北側にある。寿宝山と号し、真宗高田派。本尊阿弥陀如来。往古天台宗で、建暦年中(一二一一―一三)佐々木高綱の子千王丸(顕恵と号す、「朝倉始末記」は高範と記す)が仁治三年(一二四二)当寺へ来住、建長元年(一二四九)高田専修たかだせんじゆ寺の三世顕智に帰依して改宗したという。一身田専修寺文書の永正一五年(一五一八)七月二三日高田専修寺越前国末寺連署法度・大永二年(一五二二)と推定される三月一三日の松樹院恵如等書状に「専福寺真勝」、永禄四年(一五六一)一〇月二八日の越前国末寺中定書条々に「北庄専福寺 真慶」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android