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代謝拮抗物質 たいしゃきっこうぶっしつantimetabolites

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

代謝拮抗物質
たいしゃきっこうぶっしつ
antimetabolites

生物の生存に不可欠な必須代謝物質に酷似した構造をもち,そのために生物の本来の代謝を阻害する物質をいう。サルファ剤研究の過程で,サルファ剤が病原菌の必須代謝物質であるパラアミノ安息香酸と似た働きをするため,酵素系の循環が切られて,病原菌の成育が停止するものと考えられるようになった。この発想から,各種のサルファ剤,ある種の抗腫瘍剤,また酵素系の悪循環を拮抗物質によって切断する抗ヒスタミン剤,抗アセチルコリン剤が開発された。抗腫瘍剤にはプリン代謝拮抗剤としてのメルカプトプリン,葉酸代謝拮抗剤のメトキサレート,ピリミジン代謝拮抗剤としてのフルオロウラシル,テガフールなどがあり,癌細胞のデオキシリボ核酸 DNA合成過程で生体物質と拮抗し DNA生合成を抑制する。しかし,正常細胞に対しても拮抗的に働くため副作用も強い。

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栄養・生化学辞典の解説

代謝拮抗物質

 生体内で,ある物質が代謝されるとき,その物質と構造が似ているために,その物質の代謝と拮抗する物質.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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