ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メルカプトプリン」の意味・わかりやすい解説 メルカプトプリンmercaptopurin 6-メルカプトプリン。プリン代謝拮抗物質である。核酸の合成を,アデニンがヒポキサンチンを経てグアニンにいたる過程において阻害することにより,細胞の分裂,増殖を抑制する。小児および成人の急性白血病の治療に特に有効であり,葉酸代謝拮抗物質よりも副作用が少い。耐性を生じやすいが,他薬との交差耐性 (→薬剤耐性 ) は認められない。副作用は骨髄機能の抑制であるが,悪性腫瘍細胞に対して正常細胞よりも強く抑制作用を示すので,比較的少いといえる。そのほか消化器系障害もある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「メルカプトプリン」の意味・わかりやすい解説 メルカプトプリン 化学式はC5H4N4S。プリン塩基の誘導体で,6位の水素原子をメルカプト基で置換したもの。ふつう一水和物で,黄色柱状晶。無水物の融点313〜314℃(分解)。プリン代謝阻害剤として,急性白血病の治療に用いられる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by