仮作(読み)カサク

デジタル大辞泉 「仮作」の意味・読み・例文・類語

か‐さく【仮作】

[名](スル)
仮に作ること。また、作ったもの。
実際にはない物事想像によって作ること。また、作ったもの。虚構。
故意物語を―せずとも」〈逍遥小説神髄

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精選版 日本国語大辞典 「仮作」の意味・読み・例文・類語

か‐さく【仮作】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一時かりに作ること。また、そのもの。
  3. 事実でないことをかりに事実らしく作ること。また、そのもの。虚構。フィクション
    1. [初出の実例]「其全く仮作に出で、若くは半は仮作に出でたるものの外は、固より是れ実事なり」(出典:斯氏教育論(1880)〈尺振八訳〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の仮作の言及

【小作制度】より

小作争議【安孫子 麟】
【中国】
 中国では小作制度は租佃制(そでんせい),すなわち土地を借りて小作する制度と呼ばれている。
[租佃制の歴史的展開]
 漢代,すでに民間で,貧しい農民が豪民・兼併の徒と呼ばれる大土地所有者から土地を借り,収穫の5割あるいはそれ以上の比率で生産物を納入しており,こうした土地を仮田(かでん),制度を仮作(かさく)と呼んでいた。国家所有地としての公田においても仮作制が行われた。…

※「仮作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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