仮名文字運動(読み)かなもじうんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮名文字運動」の意味・わかりやすい解説

仮名文字運動
かなもじうんどう

国語の正書法として,漢字を廃止して,仮名だけを用いるべきだとする一連の運動。明確な形をとったのは前島密 (ひそか) の『漢字御廃止之儀 (かんじごはいしのぎ) 』からである。前島の『まいにちひらがなしんぶん』,清水卯三郎 (うさぶろう) の『ものわりのはしご』などの出版物が出るようになり,1882年には,歴史的かなづかいを主張する「かなのとも」と,表音式かなづかいを主張する「いろはくわい」「いろはぶんくわい」が生れ,翌年合同して「かなのくわい」が結成された。しかし,かなづかいの点で折合わず,結局分裂してしまった。以上は主としてひらがなを主張していたが,大正時代に入ると,片仮名論が盛んになった。片仮名,左横書きを主張する山下芳太郎らにより「仮名文字協会」 (のちに「カナモジカイ」) が結成され,『カナノヒカリ』を発行している。

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