仲島大石(読み)なかじまうふし

日本歴史地名大系 「仲島大石」の解説

仲島大石
なかじまうふし

[現在地名]那覇市泉崎一丁目

泉崎いずみざきの那覇バスターミナルの構内隅にある。県指定史跡および天然記念物。明治初年までは海中にあり(「那覇及久米村図」沖縄志)、周辺は大石の前と称された(南島風土記)。「琉球国由来記」には中島之大石または中島大瀬とみえる。同書巻八によると中島大瀬は別にアマミキシとも称し、久米村の風水の石として崇拝の対象となっているとされる。同書巻九(唐栄旧記全集)によると、久米村の南門(久米大門)からまっすぐに見える中島の西にある一塊の大石は大門に対峙する竜の珠であり、南門を竜首、西武門にしんじよーを竜尾とする竜の目として把握されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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