伉礼(読み)こうれい

精選版 日本国語大辞典 「伉礼」の意味・読み・例文・類語

こう‐れいカウ‥【伉礼・抗礼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「伉」「抗」は匹敵するの意 ) 対等の礼を行なうこと。尊卑差別をつけないこと。
    1. [初出の実例]「大臣後至、鞍作起立、抗礼倶坐」(出典:家伝(760頃)上)
    2. [その他の文献]〔荘子‐漁父〕

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普及版 字通 「伉礼」の読み・字形・画数・意味

【伉礼】こう(かう)れい

対等の礼。〔荘子漁父乘の、千乘の君、夫子(ふうし)を見るに、未だ嘗(かつ)てつて伉禮せずんばあらず。夫子ほ倨敖(きよがう)の容り。

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世界大百科事典(旧版)内の伉礼の言及

【事大主義】より

…つまり中国との事大=宗属関係によって国土を安んじえた。朝鮮の日本および女真族との関係は,伉礼(こうれい)(対等の礼)による交隣関係であったが,女真族の清王朝が中国を支配すると事大=宗属関係に代わった。事大党と対立した開化派(独立党)は,1884年12月の甲申政変で清との事大関係からの独立をその政綱にかかげた。…

※「伉礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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