日本歴史地名大系 「伊川津村」の解説 伊川津村いかわづむら 愛知県:渥美郡渥美町伊川津村[現在地名]渥美町伊川津渥美湾に臨み、東は江比間(えひま)村、西は石神(いしがみ)村、南は馬伏(ばぶし)・村松(むらまつ)の両村に接する。湾内に砂州貝の浜(かいのはま)から先端に鎗(やり)ヶ崎(さき)が突出し、沖合に黒部(くろべ)岩がある。初め幕府領であったが、元和元年(一六一五)間宮直綱領となり、同五年戸田淡路守の野村藩領となり明治に至った。享保三年(一七一八)の戸数は一一七(渥美郡史)。宝永年間(一七〇四―一一)以来、沖合の黒部岩を限界に宇津江(うづえ)村と網引漁場争論が絶えなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報