日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊春」の意味・わかりやすい解説
伊春
いしゅん / イーチュン
中国、黒竜江(こくりゅうこう)省中北部の地級市。小興安嶺(しょうこうあんれい)中部の南斜面に位置する林業都市である。15市轄区、1県を管轄し、1県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。常住人口114万8126(2010)。綏佳線(綏化(すいか)―チャムス)の南岔(なんた)から烏伊嶺(ういれい)へ通じる湯林線のなかごろにあり、1957年に市となった。チョウセンゴヨウ、グイマツ、チョウセンハリモミ、トウヒなど中国の木材生産基地の一つである。毛皮、キクラゲのほか、大豆、小麦、トウモロコシを産出し、製材、合板、家具工場や食品加工工場も発展している。2009年には市街近郊に伊春林都空港が開港した。
[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]
[参照項目] |
|