伊東大川(読み)いとうおおかわ

日本歴史地名大系 「伊東大川」の解説

伊東大川
いとうおおかわ

二級河川。大室おおむろ(五七九・五メートル)北西に広がる山山の稜線の北斜面に源を発し、西流して大きく北から東に湾曲、市街地を貫流して伊東湾に注ぐ。延長八・一キロ。地元ではまつ川の名で親しまれている。古くは松原まつばら川とも称した(増訂豆州志稿)。妙本寺本「曾我物語」巻二に「伊藤荘尋松河奥」、岩波版「曾我物語」巻二に「伊豆国松川の奥をたづね」とある。中流小田原おだわら堤・畑田はただ用水などがあった(「伊東市史」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報