伊賀袋村(読み)いがふくろむら

日本歴史地名大系 「伊賀袋村」の解説

伊賀袋村
いがふくろむら

[現在地名]北川辺町伊賀袋

下総国葛飾郡に属する。渡良瀬わたらせ川が屈曲した所の右岸に位置し、渡良瀬川を隔てて北は向古河むこうこが村、東は下総国葛飾郡新久田あらくだ村・立崎たつさき(現茨城県古河市)地名は渡良瀬川の屈曲した低地にあったことによるという。天正一八年(一五九〇)九月二〇日、豊臣秀吉が古河公方足利義氏の女氏姫に宛行った三三二石のうちに「こがの内いかふくろ」四四石三斗があった(「豊臣秀吉印判状」喜連川文書)。慶長五年(一六〇〇)五月二日、氏姫は当地「ふしやま」(浅間神社か)別当に向古河真光しんこう寺を補任している(「足利氏姫補任状写」武州文書)。「寛文朱印留」に村名がみえ、元禄郷帳では高八四石余。天保五年(一八三四)には六六石余の前々改出新田を加えて一五一石余(「御領分郷村高帳」茨城県蔭山家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android