朝日日本歴史人物事典 「伊達村候」の解説
伊達村候
生年:享保10.5.11(1725.6.21)
江戸時代中期の宇和島藩(愛媛県)5代藩主。父は4代藩主村年。生母は仙台藩(宮城県)5代藩主吉村の娘徳子(玉台院),嫡子村寿の室は仙台藩7代藩主重村の娘助子(鑑照院),祖父は仙台藩3代藩主綱宗3男宗贇(宇和島藩3代藩主)である。享保20(1735)年襲封,寛延2(1749)年遠江守,天明2(1782)年少将。農地制度の改革,地方行政の強化などに努力。仙台伊達家と本末を争い,従来の嫡庶の関係を改め対等の位置を主張。宝暦2(1752)年老中堀田正亮の調停により従来通りとなる。なお,生年について『寛政重修諸家譜』は享保8年とし没年齢を72歳としているが,『続徳川実紀』第一編には70歳で没したとあり(生年は享保10年となる),『藩史大辞典』6巻も享保10年生まれとしているので,これらに従った。没年月日については,各書に異同はない。
(齋藤鋭雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報