伽羅枕(読み)きゃらまくら

精選版 日本国語大辞典 「伽羅枕」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐まくら【伽羅枕】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 引き出しをとりつけて、その中で香をたくように作った木枕。遊女などが用いた。伽羅の枕。
  2. [ 2 ] 小説。尾崎紅葉作。明治二三年(一八九〇)「読売新聞連載吉原全盛をきわめる佐太夫の半生記。旗本と京祇園の芸妓との間に生れた娘お仙は、父の死後異腹の姉が大名の奥方になっていることを知り、自らは逆に「粋」に生きることを決意する。西鶴浮世草子の影響が見られる作品。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android