佐伊津村(読み)さいつむら

日本歴史地名大系 「佐伊津村」の解説

佐伊津村
さいつむら

[現在地名]本渡市佐伊津町

北は御領ごりよう(現天草郡五和町)、南は本戸馬場ほんどばば村に接し、有明海に東面して長い海岸線をもつ。温暖な気候と天然の良港に恵まれ、早くから開けた地。建暦二年(一二一二)八月二二日付の関東下文案(志岐文書)に「佐伊津沢張」とみえ、藤原(志岐)光弘は当地を含む天草六ヶ浦の地頭に補任されていた。乾元二年(一三〇三)志岐景光は「さいつのうら」半分を三郎安弘に永代に譲り、残り半分は安弘一期の後、嫡子景弘の知行とした(同年一〇月一三日「沙弥専阿譲状案」志岐文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android