志岐(読み)しき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「志岐」の意味・わかりやすい解説

志岐
しき

熊本県天草(あまくさ)郡苓北町(れいほくまち)の中心地区。旧志岐村。天草下島(しもしま)の北部、富岡(とみおか)湾に注ぐ志岐川の河口に位置する。天草を代表する中世の豪族志岐氏の根拠地で、近世に富岡城が築城されるまでは天草下島北部の中心であった。享和(きょうわ)年間(1801~1804)に発見された石炭採掘は、明治・大正になると本格化し、天草無煙炭として声価を高めたが、1975年(昭和50)天草最後の炭鉱であった志岐炭鉱も閉山。現在では、志岐ダムの完成(1972)以降、安定化した灌漑(かんがい)用水の供給によって、レタス、ミカンなどの野菜・果樹栽培が主体になっている。

[山口守人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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