佐保田本免(読み)さほたほんめん

日本歴史地名大系 「佐保田本免」の解説

佐保田本免
さほたほんめん

仁安二年(一一六七)の法橋某下知状(東大寺文書)には、佐保田本免について「件本免、所預賜于実勝也」とある。関連して嘉応元年(一一六九)の権都維那実勝田地売券案(東大寺文書)には、同本免とは別の高市郡の田地に関して「右件田地者、自故佐保田法橋御房之手、甲斐殿伝領之、而依尼御前之仰、権都維那実勝分賜之、(下略)」とみえる。これらによると、冒頭の法橋某は佐保田法橋と推測できよう。とすると同法橋が所持していた佐保田本免の預所職はいずれ実勝に譲られたものと考えられる。同法橋は文書所有からみると東大寺僧と考えられるが、この限り、佐保田本免は同法橋が東大寺に寄進し、自らはその預所職に任じていたものと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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