佐多薬園(読み)さたやくえん

日本歴史地名大系 「佐多薬園」の解説

佐多薬園
さたやくえん

[現在地名]佐多町伊座敷

鹿児島藩が設置した薬園。吉野よしの(現鹿児島市)山川やまがわとともに藩の三薬園として知られる。「三国名勝図会」に薬園は地頭仮屋に隣接し、「伊座敷村にあり、二園あり、当邑は本藩の境内、最南方にて、暖気の地なる故、草木の性寒を畏る者も、能生長せり、故に本府より薬園を置、種々の奇薬・珍果の類、若干種を植ゆ、此薬園、日本の諸国になき草木も、能生長する処なれば、真に奇宝の薬園と云つべし、此薬園創めて闢れたる年月詳ならず、或は宝暦・明和の比に、国老菱刈実詮建議して、創建せりといふ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む