デジタル大辞泉 「薬園」の意味・読み・例文・類語 やく‐えん〔‐ヱン〕【薬園】 1 薬草を栽培する畑。薬圃やくほ。2 江戸時代、幕府・諸藩が直営した薬草園。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「薬園」の意味・読み・例文・類語 やく‐えん‥ヱン【薬園】 〘 名詞 〙① 薬草を栽培するはたけ。薬圃(やくほ)。[初出の実例]「頭一人。〈掌下諸薬物。療二疾病一。及薬園事上〉」(出典:令義解(718)職員)② 江戸幕府・諸藩が直営した薬草園。幕府は寛永一五年(一六三八)江戸の牛込(大塚御薬園、面積一万八千坪)と品川(麻布御薬園、面積一万六千坪)を創設。貞享元年(一六八四)ともに小石川白山御殿地(現在の小石川植物園)に移り、享保六年(一七二一)には総面積四万四千八百坪となった。京都の鷹峯御薬園は寛永一七年の創設、ほかに江戸駒場・長崎・駿府(静岡)にも直轄のものがあり、藩営では尾張・秋田・福岡・熊本・薩摩藩のものが知られていた。[初出の実例]「朝鮮国より薬草数種を奉る。こは府内及び京都に薬苑をひらき給ふよし伝聞し故とぞ聞えける」(出典:徳川実紀‐寛永一三年(1636)是年) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例