佐多郷(読み)さたごう

日本歴史地名大系 「佐多郷」の解説

佐多郷
さたごう

近世鹿児島藩の外城の一つ。肝属郡を間に挟んで南北に分断された大隅郡に所属し、南部の大隅郡南端に位置する。鹿児島藩直轄領。「三国名勝図会」に当郷は「禰寝郷の内を割きて、一箇の邑となし、以て地頭を置かる」とある。「三州御治世要覧」によると、所属村は伊座敷いざしき村・馬籠まごめ村・こおり村・辺塚へつか村の四ヵ村。元禄国絵図では、当郷の領域内に高付された伊座敷村・郡村・辺津加へつか村・山崎やまざき村・汀野迫みぎわのさこ村・上坂本村のほか、無高の伊座敷村内佐多村・島泊しまどまり村、汀野迫村内小迫村、辺津加村内大泊おおとまり(馬籠村内の誤記であろう)がみえる。このうち山崎村は馬籠村をさすとみられる(三国名勝図会)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む