佐川喜一(読み)サガワ キイチ

20世紀日本人名事典 「佐川喜一」の解説

佐川 喜一
サガワ キイチ

昭和・平成期の生理学者 ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授。



国籍
アメリカ

生年
大正15(1926)年12月10日

没年
平成1(1989)年8月22日

出生地
東京・吉祥寺

学歴〔年〕
横浜医専〔昭和25年〕卒,東京大学大学院生理学専攻修了

主な受賞名〔年〕
ウィガーズ賞(米国生理学会)〔昭和61年〕,メリット賞(米国立保健研究所)〔昭和62年〕

経歴
横浜市立大学医学部講師を経て昭和34年ミシシッピー大学に留学。35年帰国して助教授に昇格するが、39年永住を覚悟で再渡米する。以後、ミシシッピー大などを経て、48年ジョンズ・ホプキンス大医学部教授となり、循環生理学の研究と教育にあたる。43年には日本の国籍を捨て、アメリカ市民権を取得。いわゆる“頭脳流出”の一人で循環生理学の世界的権威。63年ガンの告知をうけ、勤務を続けながら闘病生活を送った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐川喜一」の解説

佐川喜一 さがわ-きいち

1926-1989 昭和後期-平成時代の生理学者。
大正15年12月10日生まれ。母校横浜市立大の助教授をへて,昭和48年アメリカのジョンズ-ホプキンズ大教授。循環器生理学の研究で知られ,血圧や血流量の制御機構を解明した。61年ウィガース賞(アメリカ生理学会),62年メリット賞(アメリカ国立保健研究所)。平成元年8月22日アメリカで死去。62歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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