佐志方城跡(読み)さしかたじようあと

日本歴史地名大系 「佐志方城跡」の解説

佐志方城跡
さしかたじようあと

[現在地名]佐世保市指方町

早岐はいき瀬戸に臨むしろ(金山、九六メートル)に築かれた中世の山城跡。平安末期からの系譜をもつ佐志方氏は戦国期に大村氏に属し、永禄六年(一五六三)頃後藤氏と平戸松浦氏の同盟軍に加わっている(深江記・大村家覚書)。同七年大村純忠が針尾はりお島を攻めた際、佐志方杢兵衛(善芳)と針尾伊賀守は平戸松浦氏の援軍を得てこれを退けた。のち後藤氏と平戸松浦氏の同盟関係が崩れるに伴い、針尾氏は佐志方氏一族を針尾島から放逐、再び大村氏に属している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android