佐志生村(読み)さしゆうむら

日本歴史地名大系 「佐志生村」の解説

佐志生村
さしゆうむら

[現在地名]臼杵市佐志生 桑原かばる尾本おもと

藤田とうだ村の北、臼杵湾の北西岸に位置する。北は肥後熊本藩領一尺屋いつしやくや(現佐賀関町)。元亀三年(一五七二)大友氏の家臣海部郡海賊衆として知られる一尺屋の若林氏は伊予国に出陣する際、当地で船揃えをしたという(大友興廃記)。慶長二年(一五九七)臼杵庄検地帳写(渡辺家文書)に村名がみえ高四三八石余、うち田方三四七石余・畑方九〇石余、村位は中、村高のうち一〇〇石は藤田村分とある。同一一年の惣御高頭御帳では藤田村組に属し高三二九石余、稲葉通孝領であった。また同帳は村役人に孫左衛門・伝之進・与三兵衛、藤田村組惣庄屋として藤田村の孫右衛門とともに当村の少右衛門を記す。正保二年(一六四五)の稲葉能登守知行高付帳では田方二六六石余・畑方七一石余、柴山がある。正保郷帳でも同高で臼杵庄に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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