佐念村(読み)さぬいんむら

日本歴史地名大系 「佐念村」の解説

佐念村
さぬいんむら

[現在地名]宇検村佐念さねん

名柄ながら村の北西に位置し、集落は焼内やきうち湾の入江に臨む。屋喜内やきうち間切宇検うきえん方のうち。正保琉球国絵図に村名はみえないが、北西方の崎を「白田崎」と記している。「大島私考」には宇検方一四ヵ村のうちとして「佐念村」とみえ、高六〇石余、うち享保内検後の開地は一石余。文化三年(一八〇六)大島代官の本田孫九郎が上申した一八ヵ条(大島要文集)によれば、「佐念湊」は二三反帆船を係留する居船場一九ヵ所のうちの一つで、津口横目の船改が行われた。「南島誌」によれば、佐念さぬいん湊は長さ二里、幅一町半、深さ一〇尋ほどで、大船一〇隻余を係留でき、風波を避け、停泊するに最上という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む