精選版 日本国語大辞典 「船改」の意味・読み・例文・類語 ふね‐あらため【船改】 〘 名詞 〙① 港に出入する船舶の積荷・乗組・便船人などを船番所の役人が検査すること。また、その役人。江戸時代では、江戸に出入する廻船を下田または浦賀で改め、禁制の品や人間の流入・流出を防止したのが代表的な例。[初出の実例]「村芝与十郎といへる船改(アラタ)め、身体はかろけれ共水主船頭にあがめられ」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)五)② 御城米積船を雇い入れる時、規定に基づいて船改代官が行なう船体・諸道具・乗組などの検査。空船改(からぶねあらため)。 ふな‐あらため【船改】 〘 名詞 〙 =ふねあらため(船改)[初出の実例]「爰は舩改(フナアラタメ)の番所だ」(出典:洒落本・辰巳之園(1770)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例