佐文村(読み)さぶみむら

日本歴史地名大系 「佐文村」の解説

佐文村
さぶみむら

[現在地名]仲南町佐文

西七箇にししちか村の北西琴平ことひら(五二四メートル)竜王りゆうおう山系(四二一メートル)に挟まれた谷地に位置する。「西讃府志」によれば、古代に忌部氏によって開拓された土地で、麻績あさぶみが転訛したという。戦国期に小川布伯が当地の尾郷おごう原に拠ったという。寛文四年(一六六四)の丸亀藩高辻帳では高一九八石余。寛永一八年(一六四一)の小物成は綿二四六匁・炭三六石・茶代銀八匁四分である(山崎領物成帳)。「西讃府志」によると田畝三〇町八反余(うち畑四町七反余・屋舗一町六反余)租税は米一五九石余・大麦三石余・小麦一石余・大豆二石余、家数一〇〇・人数三五〇、牛四五・馬一七、溜池しん池など五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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