佐江村(読み)さえむら

日本歴史地名大系 「佐江村」の解説

佐江村
さえむら

[現在地名]龍野市揖西町佐江いつさいちようさえ

南流する中垣内なかがいち川を挟んで清水しみず村の西に位置し、南には乙城おとしろ山がそびえる。揖西郡に属する。乙城山頂には永禄年中(一五五八―七〇)浦上政宗が居城したという乙城があった(龍野志)。文禄三年(一五九四)六月五日の豊臣秀吉知行方目録(金井文書)に佐江村とみえ、小出吉政は当村の三七〇石余などを与えられている。慶長国絵図にも村名がみえる。江戸時代の領主変遷北龍野村と同じ。寛永一三年(一六三六)の龍野領村々高辻帳(八瀬家文書)では池田輝政による内検地高五二二石余、高四三一石余。正保郷帳では田方四〇四石余・畑方二七石余。元禄郷帳では高四三五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android