佐波賀村(読み)さばかむら

日本歴史地名大系 「佐波賀村」の解説

佐波賀村
さばかむら

[現在地名]舞鶴市字佐波賀

大浦半島の西南端に位置し、舞鶴湾に面する沿岸集落。集落は上佐波賀・下佐波賀に分れる。

慶長検地郷村帳に高九二・〇八石「佐波賀村」とみえ、江戸後期の土目録でも高に変化はない。内訳は田方二六石余、畑方六六石余と畑高の多いのが特徴である。蜜柑枇杷・茶を多く産した。土目録に記す継物の一に茶三三七匁五分がある。枇杷は近世初期に惣兵衛という者が苗を池田いけだ(現兵庫県池田市)から持ち帰ったのに始まると伝え、当村の枇杷は惣兵衛枇杷といわれて近隣に知られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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