京都府北部,日本海側にある若狭湾西部の支湾。周囲を古生層の山地にとり囲まれた典型的なリアス式の湾入であり,若狭湾国定公園に含まれる景勝地。湾口は東の博奕(ばくち)岬と西の金ヶ岬に挟まれて幅約1.1kmであるが,湾内域は約25km2あり,中央部にある戸島を境に〈人〉字形に東西に二分されている。西湾奥(西舞鶴)の伊佐津川河口付近には,16世紀末に田辺城が築かれ,城下の田辺は江戸時代を通じて栄えた。明治30年代には舞鶴西港は若狭・丹後一帯との連絡航路の発着港で,1904年大阪~舞鶴間の鉄道が開通するとその役割はいっそう大きくなった。一方,東湾奥(東舞鶴)にも江戸時代から北前船の寄航地でもあった市場湊があった。明治中期,海軍鎮守府が設置されると舞鶴東港は軍港として急速に発達し,ウラジオストク航路などの外洋航路の寄航地ともなった。第2次大戦後は引揚港の指定を受け,ソ連や中国大陸から66万人余が上陸した。現在も,開港場,重要港湾に指定されており,木材,繊維の輸出入港,大型フェリーの発着港,海上自衛隊の基地などとして機能している。
執筆者:金田 章裕
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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