佐藤佐藤治(読み)さとう さとうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤佐藤治」の解説

佐藤佐藤治 さとう-さとうじ

1901-1965 大正-昭和時代の農民運動家。
明治34年1月8日生まれ。佐藤和藤治の兄。大正13年日本農民組合新潟県連合会を結成し,郷里新潟県の木崎村小作争議活躍。昭和2年共産党にはいり,翌年三・一五事件で検挙戦後は共産党に再入党し,農地解放闘争を指導,党中央委員となるが,25年マッカーサーにより追放された。昭和40年1月20日死去。64歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の佐藤佐藤治の言及

【木崎村小作争議】より

…農民側は,三宅正一,賀川豊彦らの講師を招き啓蒙活動をおこなうなどして組織を拡充強化したが,26年4月には地主側の勝訴となる。これに対し,立入禁止の仮執行停止を求める農民側の申請が許可されるが,その数時間前の5月5日夜,執達吏・警察・地主による立入禁止が強制執行され,警察は農民側を激しく弾圧して佐藤佐藤治ら数十名を検束した。この事件は,たちまち全国的反響をよび,農民は日本農民組合の指導のもとに,小学校児童700余名の同盟休校や地主肖像入り真島パンの行商などをおこなった。…

※「佐藤佐藤治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android