佐野子村(読み)さのこむら

日本歴史地名大系 「佐野子村」の解説

佐野子村
さのこむら

[現在地名]土浦市佐野子

桜川南岸、対岸虫掛むしかけ村の南西に位置する。江戸初期に土浦藩領となり、寛永一〇年(一六三三)西尾忠照によって検地が実施された(「県方集覧」酒井泉氏蔵)。慶応元年(一八六五)頃作製の佐野子村絵図(国立史料館蔵)には、田・谷地が多く描かれ、村の南西側には見取場・石碑場がある。備前びぜん川から佐野子水門によって用水が引かれていた(三高津村絵図)

村の北側に桜川の河岸が作られ、多くの物資が積出された。また洪水の被害も大きく、天和二年(一六八二)一一月の乍恐以口書ヲ御訴訟申上候事(「飯田村酒井家日記」酒井源蔵氏蔵)に「一、佐野子飯田粕毛三ケ村之田地屋敷迄水損ニ付」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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