佐野辰雄(読み)サノ タツオ

20世紀日本人名事典 「佐野辰雄」の解説

佐野 辰雄
サノ タツオ

昭和期の医師 元・(財)労働科学研究所副所長。



生年
大正5(1916)年3月22日

没年
平成4(1992)年5月11日

出生地
新潟県佐渡

学歴〔年〕
慶応義塾大学医学部〔昭和15年〕卒

経歴
じん肺研究の権威。昭和35年に制定されたじん肺法は佐野学説を採用、世界で初めてすべての粉じんを有害と認めた。また、46年に発覚した東京都江戸川区での六価クロム鉱さい大量投棄事件では、住民の健康被害調査にあたった。22年労働科学研究所に入り、以来、職業病理学を研究、55年退職後は客員。著書に「日本のじん肺と粉じん公害」「クロム禍の労働医学的研究」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐野辰雄」の解説

佐野辰雄 さの-たつお

1916-1992 昭和時代の労働衛生学者。
大正5年3月22日生まれ。海軍軍医をへて,昭和22年労働科学研究所にはいり,のち副所長。職業病病理学を専攻し,珪肺(けいはい)症,塵肺(じんぱい)症を研究した。平成4年5月11日死去。76歳。新潟県出身。慶大卒。著作に「日本のじん肺と粉じん公害」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「佐野辰雄」の解説

佐野 辰雄 (さの たつお)

生年月日:1916年3月22日
昭和時代の医師
1992年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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