どっち‐つかず【何方不付】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 どちらとも定まらないで曖昧(あいまい)なさま。中途半端。どちつかず。どちらつかず。
- [初出の実例]「どっち付ずの大坂の顔」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一三)
- 「何方(ドッチ)付かずに遅々(ぐづぐづ)してゐる」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
どち‐つかず【何方不付】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 =どっちつかず(何方不付)
- [初出の実例]「にわかに女に似するほどに、人躰なへて、どちつかずなれば、正体なき風躰になる事あり」(出典:拾玉得花(1428))
どちら‐つかず【何方不付】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 =どっちつかず(何方不付)
- [初出の実例]「空舟やどちらつかずのうす氷〈昌川〉」(出典:俳諧・焦尾琴(1701)雅)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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