余者(読み)あまりもの

精選版 日本国語大辞典 「余者」の意味・読み・例文・類語

あまり‐もの【余者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人からもてあまされている者。邪魔になる者。役に立たない者。
    1. [初出の実例]「壻はそはつらな者ぢゃほどに〈略〉、疣贅の如なぞ。あまりものと云心ぞ」(出典:史記抄(1477)一七)
  3. 客がなくて、置き屋に残っている遊女芸妓など。お茶ひき。
    1. [初出の実例]「目と鼻さへ有(ある)女郎ならば勘忍すると、あまりもの有ほど呼にやる」(出典浮世草子好色一代男(1682)五)

あまされ‐もの【余者】

  1. 〘 名詞 〙 邪魔にされて、仲間に入れてもらえない者。仲間はずれにされた者。余計者。のけもの。
    1. [初出の実例]「三げへばんれへのあまされもんだから」(出典:滑稽本・大千世界楽屋探(1817)口絵)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android