作事町(読み)さくじまち

日本歴史地名大系 「作事町」の解説

作事町
さくじまち

[現在地名]七尾市作事町・塗師町ぬしまち

塗師町の西に延びる内浦街道の南片側町で、西は大手おおて(所口地図)。元和二年(一六一六)の所之口町絵図に「さくじ町かたはらまち ほしの町かたはらまち」と記され、道を挟んで北側は府中ふちゆうとある。延享二年(一七四五)の浦役銀七一匁余・伝馬銀四三匁余・出分地子九匁余・人足銀四一匁余(「御代覚書」税務大学校所蔵文書)


作事町
さくじちよう

[現在地名]和歌山市作事丁

出口甲賀でぐちこうが町の東に続く武家町であるが、作事方小役人の居地で破損屋敷とも称したという(和歌山史要)町名は明治初年の命名。町の西端から南に入る町が円蔵院えんぞういん(現南相生丁)で、東側奥に円蔵院がある。また東突当りにある南北通りが尾崎おざき(現尾崎丁)で、南端には西要さいよう寺があり、古くは西要寺門前さいようじもんぜんと俗称されていたが、明治初年に尾崎町とした。寛政城下町絵図は、当町の東側に「大島鎗稽古場」を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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