供米(読み)キョウマイ

デジタル大辞泉 「供米」の意味・読み・例文・類語

きょう‐まい【供米】

農家が米を供出すること。また、その米。供出米

く‐まい【供米】

神仏に供える米。くましね。

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精選版 日本国語大辞典 「供米」の意味・読み・例文・類語

く‐まい【供米】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「く」は「供」の呉音 )
  2. 神仏にそなえる米。寺社に納める米。また、神仏にそなえたのち、下げてきた米。おくま。くま。くましね。
    1. [初出の実例]「御堂には〈略〉供米三十石を定図におかれて、たゆることなし」(出典:大鏡(12C前)二)
  3. 天皇の御膳飯。また、天子に供したのち、人々に与えられた御飯
    1. [初出の実例]「これは御供米と云て、禁裏様へ正月三ケ日御備の御膳飯を洗干たるにて」(出典:随筆・甲子夜話(1821‐41)八一)

きょう‐まい【供米】

  1. 〘 名詞 〙きょうしゅつまい(供出米)

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世界大百科事典(旧版)内の供米の言及

【神】より

…神のカミはクマからきたとする説もある。神に供える米はクマシネ(供米)と表記されるが,供米と表現される以前に,クマには隠れるという意味があった。すなわち,奥深く隠れた存在をカミとし,そこから発現してくる力を畏怖したものとみている。…

※「供米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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