侵食基準面(読み)しんしょくきじゅんめん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「侵食基準面」の意味・わかりやすい解説

侵食基準面
しんしょくきじゅんめん

陸上で行われる侵食の最低の高度。単に基準面ともいう。陸上における侵食は、一般に降雨氷雪などの作用によって重力が加わって行われるが、その侵食作用は最終的には海面の高度を基準として行われる。したがって、海面の高度まで侵食されて低下すると、侵食が行われないことになる。しかし、河食では湖水面の高度が、カルスト侵食では地下水面が、氷食では雪線の高度が一時的基準面となる。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む