日本大百科全書(ニッポニカ) 「侵食基準面」の意味・わかりやすい解説 侵食基準面しんしょくきじゅんめん 陸上で行われる侵食の最低の高度。単に基準面ともいう。陸上における侵食は、一般に降雨、氷雪などの作用によって重力が加わって行われるが、その侵食作用は最終的には海面の高度を基準として行われる。したがって、海面の高度まで侵食されて低下すると、侵食が行われないことになる。しかし、河食では湖水面の高度が、カルスト侵食では地下水面が、氷食では雪線の高度が一時的基準面となる。[市川正巳] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例