俑を作る(読み)ようをつくる

精選版 日本国語大辞典 「俑を作る」の意味・読み・例文・類語

よう【俑】 を 作(つく)

(昔中国で、死者とともに木製土製人形を埋葬する風習があり、これを、孔子が人を生き埋めにするようだとして批判したと、「孟子‐梁恵王・上」にあるところから) よくないことを始めたり、悪例をつくったりする意にいう。俑を開く。
太平記(14C後)二八「始めて俑を作る人は後無からんかと。文宣王の誡(いましめ)しも、今こそ思知れたれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「俑を作る」の意味・読み・例文・類語

ようつく

孔子が、人形を死人とともに埋めることを殉死悪習が生ずるもとになったとして憎んだという「礼記」檀弓下の故事から》よくないことを始める。しき前例を作る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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