大学事典 「保健管理センター」の解説
保健管理センター
ほけんかんりセンター
health center
国立学校設置法施行規則にもとづき,学生の健康管理に関する専門的業務を行う厚生施設として,1966年(昭和41)から国立大学に順次設置されるようになった。大学によって保健管理センターの担う役割は異なるが,保健計画の立案,定期健康診断,臨時の健康診断,健康相談と診療,精神衛生や環境衛生に関する指導など保健に関する業務を担当し,また同時にこれらに関する教育・研究の推進を担っていることが多い。診療所としての機能を持っていることも少なくない。私立大学でも同様の施設を保健センター,健康管理センターなどの名称で運営しているところがある。国立大学の法人化に伴い,保健管理センターのあり方は多様化してきており,内包してきた学生相談部門を別立てとするような組織改編の動きも見られる。
著者: 寺島吉彦
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報