ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「保全生物学」の意味・わかりやすい解説 保全生物学ほぜんせいぶつがくconservation biology 生物多様性の保全と,健全な生態系の維持や再生,自然保護などの課題を研究する生物学の一分野。保全生態学,保護生物学ともいう。生態学,行動学,遺伝学,進化学など多様な分野の研究手法を駆使し,課題解決を目指す。1985年,アメリカ合衆国に保全生物学会 Society for Conservation Biologyが設立され,その考えが広まった。1992年には環境と開発に関する国連会議(地球サミット)で気候変動枠組条約や生物多様性条約が採択され,生物多様性の保全が重要な国際的課題として改めて認識された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by