保内上郷
ほないかみごう
布引山丘陵の北側に東西に延びる近世郷。北には原野の沖野が広がり、北西は保内野々郷の村々。中世保内上四郷を構成した芝原・南・二俣・尻無・下大森・上大森の六ヵ村は、近世にも田方上四郷などとよばれ、高井の用水利用を中心にしたまとまりをもっていた。高井は当郷と御園中之郷の連合管理下にあり、上大森内の四ッ井で分水され、当郷に引かれた。明和四年(一七六七)当郷六ヵ村の連名で、先格のごとく分水する旨を定めた分木定(上大森町共有文書)が制定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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