保多織(読み)ホタオリ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「保多織」の解説

保多織[染織]
ぼたおり

四国地方、香川県の地域ブランド。
高松市で製造されている。江戸時代の1689(元禄2)年、高松藩主・松平頼重の招いた京都の織物師・北川伊兵衛常吉が創案した。丈夫な絹織物であったことから「多年を保つ」ものとして、松平頼重に保多織と名づけられた。松平家はこれを幕府への献上品に指定し、製法を一子相伝の秘伝とした。明治時代には幕藩体制でなくなったため秘伝とする必要がなくなり、絹織物から綿織物主体の保多織へと変容し、一般にその名が知られるようになった。表面には格子状に凸凹ができるため、通気性吸湿性に優れる。香川県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android